池田 若菜 | WAKANA IKEDA

< news一覧に戻る

news - 2020.1

1991年のこと

今日は東京で雪が降ってる。寒い方が好きなので、雪も好き。パラパラと顔に雪が落ちてくると楽しい気持ちになる。

小学生のときに、両親へ自分が生まれた日のことを質問するという授業があり、最近そのことを思いだした。

1991年1月17日に湾岸戦争が始まって、このまま世界はどうなってしまうんだろうと不安に思いながら出産を迎えたと、母は言っていて、当時の新聞の切り抜きを見せてくれて。
小学生のときだったので、あまり戦争に対して実感がなく、世界の別の場所で、だいぶ昔に戦争があったらしい、くらいに飲み込んでしまって、適当な返事をしてしまった気がする。

また大きな被害を生む戦争が起きるんだろうか。当時私を生んだ母の年齢を私はもう越しているけれど、今だとその母の不安な気持ちがすごくよくわかる。

一年に一度会う人

何歳になっても、なにをしていても、互いの幸せを祈れるのは、すごく素敵なことだなあ

私の正月と企画の宣伝

銭湯に行って湯船につかる。ふだん家ではシャワーですませることも多く、かつそれでも十分だなと感じることが多いけれど、こうしてなみなみと湯がつがれ、湯気がたちのぼってるところに入ると、こんなに気持ちいいものなんだなと、感動する。自分が忘れていた感覚を取り戻していく感じ。だったら普段から頻繁に通えばいいんだけど、なんか贅沢すぎる気がしてできない、、、。というのも言い訳でずぼらなだけでもある、、、。


洗い場で、隣のおばあさまがものすごく丁寧に身体を洗っているのを見て感動した。ふだん自分がかけている時間の5倍くらいかけてると思う。撫でるようにして隅々まで洗ってた。真似してやってみると、なんだか身体がモノのように感じられてくる。身体と世界の境目を確認するように、おばあさまは洗っていた。


関東近郊エリアでよく採水(っていうのかな?)される黒湯は塩分濃度が高い。初めて入ったとき、パスタの湯で汁と同じくらい、もしくはそれよりしょっぱいぞと思ってビックリした。パスタは塩分濃度が高めの湯で茹でることで、表面をモチモチの触感にするけども、人の肌も同じ原理なのかな、、、。たぶん違うと思うが、パスタになった気分になる。湯船に手を浮かせて目を閉じると、こんどは身体と湯の境目がわからなくなってくる気がする。


そんなふうに、身体を手放して、煩悩だけにして、ボーッとしながら昨年を振りかえる。そんな正月を過ごしました。


私は昔からとても忘れっぽくて「これは掘り下げたいテーマだぞ。最高の思いつきじゃないか」って喜んでいても、数時間後には別のことが気になっていて、なかなか深く考えて文章にまとめることができてない。それって音楽の内容にも関係してくる。


問題なので、今年は考えたことを文章にもっとしていく、練習を積みたい。そして、アイディアをきちんとかたち(音楽)にする。毎年言っているのでゾッとしている。


SCEは団体としての動きはまだ具体的には決めてないけれど、やりたいテーマがあるのでSCE用に作曲中。THE RATELはアルバムレコーディングにかかります。ソロで作曲していたプロジェクトもレコーディングしたいし、ライブもしたい。


自己研鑽という抱負を掲げたけど、それってプロセスなのでは?という富樫さんからの指摘あり。いまのところ、結果よりも、どういったプロセスを経て、何ができるのかに興味があるんだな、という気づき。音楽を作るのは、その人自身だから、どんなことを考えて・どんな物を食べ・どんな人と出会いコミュニケーションとるか、人そのものが芸術になっていくと信じて、今年もがんばるつもりです。


正月の話が長くなりましたが、最後に告知です。2/2にTHE RATEL で自主企画を行います。初めてのワンマンライブです。アルバム制作に向けて、今ある曲のアレンジをすべて見直したいというのがテーマ。やりたいことを皆で考えて、練り直して、それをトライしてみようという、比較的実験的なワンマンです。七針は好きな場所なので、心おきなく演奏に集中できそう。昼ですし、お気軽に来ていただけたら嬉しいです。売り上げは全てアルバム制作費になります。自分の興味関心を詰め込んだ作品にしたい。