池田 若菜 | WAKANA IKEDA

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news - 2022.3

Repeat After Me (2018-2021)

新しい作品を作りました!リリースのお知らせはTwitterなどでさせていただきましたが、この作品に関して色々もう少し書きたかったのでここに日記を書いています。

 

2018年に三鷹のSCOOLでikeda wakana bandset というものをやらせていただき(対バンは服部峻さんとju seiで、すごくいい日だった)、その日の内容を再びまとめ直したのがこの作品です。

このライブでは鍵盤を落合さんに弾いていただいていてますが、今回は鍵盤を使用していません。また、即興も織り交ぜた内容で公演しましたが、今回は作曲作品の中で大きめ(長め)のものだけをピックアップして収録しています。

 

本当は2018年の公演後にすぐ出そうと思っていたのですが、公演内容をそのまま収録するのではなく、手を加えたく、どうするか考えるのにしばらく時間を使い、2021年にレコーディングして、今年リリースという流れになりました。

作品を作る1番の着想源になった体験については、CDに付属のインサートに掲載しています。ぜひ音楽とセットにして、読んでいただけると嬉しいです。

 

着想源になった体験とは別に、一つ自分がこんなもの作ろうと思っていたコンセプトというか、漠然とした設計図みたいなものがあり、それは、現代音楽の手法を使っていたり、ぱっと聴きのテクスチャーはクラシカルなものだけれども、使っているメロディのムードをなるべくポップスやフォークに寄せて作ってみようということでした。現代音楽のモチーフをフォークやポップスの構造に当てはめてたともいえます。

三鷹SCOOLでライブをした際には、即興と作曲の線引きを曖昧に聞こえるような公演構造にすること(1)、そして上記(2)の2本柱を立てて、内容を具体的に作っていきました。

作る中で音源にするならもう少し内容を絞った方がいい気がして、2本目の柱に重心を置くように内容を直しています。

 

これまでフルート演奏を中心に、色んなジャンルの音楽とかかわってきました。なんとなく、今回の作品はどこにも居場所がない感じがあって、聴く人にどことなくあいまいに響くのではないかなと思ってます。2018年の公演内容作成時から、あいまいで中途半端なところに何か新しい扉がある気がして、ワクワクした気持ちで制作していました。そこに今も興味があります。

 

今回初めて自分名義の作品を作るにあたり、演奏や録音、マスタリング、翻訳、ジャケットアートワークなどで多くの方にお世話になりました。

演奏は、これまで一緒にSCEでも演奏してきた陽子さんと大藏さん、そして主にポップス/ロック分野で共演してきた? meytélさん、發展から色々一緒にやってきた岡田くん。

関係者には先に音源を渡していて、この前大藏さんに会った時にタイトルがよいと言っていただけたのが、すごいうれしかった。

録音は大城さん、マスタリングはクリストフ・アマンさん。手がけた作品を聴いてすごくファンだったので、担当いただけて嬉しかった。

翻訳はEXTRUDERSの岡田さん。私にとっての英語の先生でもあります。

ジャケットドローイングは丸山さん。帯化のカセットテープで写真が素敵だなと思ったことをきっかけに、コンタクトを取って作品を使用させていただきました。

 

1つ作り終えてみて、これからどんなものを作ろうかと、すごく今フレッシュな気持ちです!フルート奏者として、そして音楽家として、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

 

『Repeat After Me (2018-2021) 』

Flute and Alto Flute:Wakana Ikeda
Clarinet and Bass Clarinet :Masahiko Okura
Viola:Yoko Ikeda
Guitar:Takuro Okada
Voice:? meytél

Recorded by Makoto Oshiro
Mixed by Wakana Ikeda
Mastered by Christoph Amann

Cover drawing by Rei Maruyama

 

お買い求めは、以下よりお願いいたします。

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