よくライブ出演させていただいている水道橋Ftarriが主催しているフェスティバルに出演します。今年は2会場で開催され、11/9,10は永福町のSonoriumというホールで、11/16,17は北千住にあるBUoYというスペースです。
私は、11/9はSCEで、11/17は赤間さん&Zhaoさん&陽子さんとのカルテットで出演します。
9日のSCEは今回杉本さんが欧州ツアーのため不在で、その代わりに杉本さんの曲を演奏します。17日のカルテットでは、赤間さんの曲を演奏します。今回は4日間も開催するとのことで出演者ラインナップが盛りだくさんです。私が楽しみにしているのは、マーガレット・カメラーさん。ソロ作はもちろん、Magic IDというバンドをやっていて歌も曲も素晴らしいです。あとは、ダンテ・ボーンさんも楽しみにしています!
と、Ftarri Fesにも出演するチリのギタリスト、クリスティアンと一緒に11/8にはpermianという即興のスペースで演奏もします。こちらも併せて、お楽しみいただけたら嬉しいです。
Ftarri FestivalのラインナップはFtarriの公式サイトにもまとまっていますが、以下にも転記させていただきます。
http://www.ftarri.com/festival/2019/index.html
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11月9日 (土) sonorium 開場 午後2時30分 開演 午後3時30分 終演 午後9時頃
多井智紀 (cello) + 徳永将豪 (alto sax)
木下正道 – カタカナと数 (2019) 委嘱新作、世界初演
多井智紀と徳永将豪の共演は水道橋 Ftarri での即興演奏による2回しかありませんが、どちらも素晴らしい内容でした。この日は趣向を変え、多井と親交のある作曲家、木下正道に委嘱したテキスト・スコアによる新作を演奏します。木下正道は、舞台に立って指揮もとります。
Suidobashi Chamber Ensemble
池田若菜 (flute) + 池田陽子 (viola) + 大蔵雅彦 (clarinet) + 内藤彩 (bassoon)
杉本拓 – vertical modulation 0 (2019) 委嘱新作、世界初演
Suidobashi Chamber Ensemble のメンバーである杉本拓は、欧州ツアーのため不参加に。そこで、作曲家としても知られる杉本に、4人のアンサンブルのための新曲を委嘱しました。
ダンテ・ボーン Dante Boon (piano)
1. Darya Zvezdina – there is no place for me on this map (2019) 世界初演
2. Christine Cornwell – at this moment (2018)
3. Germaine Sijstermans – POM (2018)
4. Jürg Frey – In memoriam Cornelius Cardew (1993)
5. Anastassis Philippakopoulos – piano piece (2019) 世界初演
6. Dante Boon – Duo (2h) (2017) 世界初演
7. Antoine Beuger (1955) – traces of eternity: of what is yet to be (2018)
実験音楽シーンで最も注目を集めるピアニストで、ヴァンデルヴァイザー作曲家であるダンテ・ボーン待望の初来日。ボーン自らの選曲による7曲を演奏します。当初6曲の予定でしたが、10月半ばに、ボーンから新作を1曲追加したいとの連絡が入りました (これにより、演奏順も変わりました)。ヴァンデルヴァイザー派のフランス人作曲家 Anastassis Philippakopoulos がボーンのために書いた短い作品で、これも世界初演です。お見逃しなく!!
ビリアナ・ヴチコヴァ Biliana Voutchkova (violin, voice)
即興演奏 “MODUS OF RAW”
クラシック音楽のヴァイオリニストだった初来日時から30年が経ち、実験 / 即興音楽に比重を移しつつ活動を続けるビリアナ・ヴチコヴァによるヴァイオリンと声を使った (Week One 唯一の) 即興演奏をお楽しみください。
マグヌス・グランベリ Magnus Granberg (piano) + 中村としまる (no-input mixing board) + 石川高 (笙) + 丸田美紀 (箏)
Magnus Granberg – Come Down to Earth Where Sorrow Dwelleth [revised version for sho, koto, piano and electronics] (2019)
“Come Down to Earth Where Sorrow Dwelleth” は元々、マグヌス・グランベリが米国ボストンのアンサンブル Ordinary Affects のために今年前半に書いた作品。同曲の「笙、箏、ピアノ、エレクトロニクスのための改訂版」の演奏です。
11月10日 (日) sonorium 開場 午後2時30分 開演 午後3時30分 終演 午後8時30分頃
音・音
足立美緒 (electronics) + 清田裕美子 (龍笛, etc.) + マーティ・ヒックス Marty Hicks (piano) + 芳澤奏 (piano) + ゲスト:東田はる奈 (笙)、木村優希 (soprano)、北川綾乃 (箏)
作曲:足立美緒、マーティ・ヒックス、芳澤奏 / 新作、世界初演
雅楽・邦楽演奏家を含むユニークな若手音楽家集団、音・音は、すべて新作 (世界初演) を披露します。メンバーの足立美緒、マーティ・ヒックス、芳澤奏の3人が作曲を担当し、計3~4曲を演奏します。
クリスティアン・アルヴェアール Cristián Alvear (guitar)
Sarah Hennies – Orienting Response (2015-16) 世界初上演
“Orienting Response” は米国のパーカッショニスト、作曲家の Sarah Hennies が、クリスティアン・アルヴェアールのために書いた作品。アルヴェアールの演奏は、2016年にスロヴァキアの mappa レーベルがカセットテープで発売。ただ、聴衆を前にしての演奏は、今回が初となります。
井上郷子 (piano) + 金沢健一 (steel) + 浦裕幸 (percussion, etc.)
浦裕幸 – 空白を数える (2019) 委嘱新作, 世界初演
井上郷子、金沢健一、浦裕幸という、通常は異なる領域で活動する3人。彼らはここ数年、浦の作曲作品を演奏するプロジェクトを断続的に続けています。この日、浦が用意する新作を演奏します。
マーガレット・カメラー Margareth Kammerer (vocals, electric guitar)
Margareth Kammerer の来日がやっと実現!! 彼女の魅力的な自作曲をソロで、また、彼女とミヒャエル・ティーケとカイ・ファガシンスキーもメンバーである Magic I.D. の曲をインターナショナル・ナシングとの共演で、それぞれ数曲演奏します。
インターナショナル・ナシング The International Nothing
ミヒャエル・ティーケ Michael Thieke (clarinet) + カイ・ファガシンスキー Kai Fagaschinski (clarinet)
Kai Fagaschinski / Michael Thieke – In Doubt We Trust (2015-17)
“In Doubt We Trust” は、インターナショナル・ナシングの最新アルバム『In Doubt We Trust』(Ftarri, 2018) 収録曲。同アルバム収録は、37分のこの1曲のみ。最新曲の完全演奏 (もちろん日本初演) をたっぷりとご堪能ください。
11月16日 (土) BUoY 開場 午後2時 開演 午後3時 終演 午後10時頃
Ftarri Ensemble*
増渕顕史 (guitar) + 竹下勇馬 (electro-bass) + 石原雄治 (snare drum) + 岡川怜央 (electronics) + 田上碧 (voice) + 山田光 (alto sax) + トゥ・ウェンボウ Zhu Wenbo (clarinet)
Zhu Wenbo – No Joy, Sisyphe (2019) 委嘱新作, 世界初演
網守将平 (synthesizer) + 梅沢英樹 (electronics) + 上村洋一 (still life)
アーサー・ブル Arthur Bull (guitar) + 田中悠美子 (三味線, エレキ大正琴, 声) + 山内桂 (sax)
大城真 (自作楽器) + 川口貴大 (自作楽器) + 矢代諭史 (自作装置) + 滝沢朋恵 (vocals, objects)
大上流一 (guitar) + 村井啓哲 (electronics, etc.)
マーガレット・カメラー Margareth Kammerer (vocals, electric guitar)*
森重靖宗 (cello) + キャル・ライアル Cal Lyall (guitar) + 高岡大祐 (tuba)
すずえり (self-made instrument, prepared piano) + ミニスキュル・シングス:吉田アミ (voice) + 立川貴一 (performance)
カイ・ファガシンスキー Kai Fagaschinski (clarinet) + 秋山徹次 (guitar)
ミヒャエル・ティーケ Michael Thieke (clarinet) + ビリアナ・ヴチコヴァ Biliana Voutchkova (violin)
“blurred music”
11月17日 (日) BUoY 開場 午後2時 開演 午後3時 終演 午後9時30分頃
Ftarri Ensemble*
増渕顕史 (guitar) + 竹下勇馬 (electro-bass) + 石原雄治 (snare drum) + 岡川怜央 (electronics) + 田上碧 (voice) + 山田光 (alto sax) + トゥ・ウェンボウ Zhu Wenbo (clarinet)
作曲:Léo Dupleix / 委嘱新作、世界初演
ユタカワサキ (digital synthesizer) + ju sei:田中淳一郎 (guitar, effects) + sei (vocals)*
広瀬淳二 (SSI-4) + 電力音楽:池田拓実 (computer, etc.) + 木下正道 (電気機器) + 多井智紀 (自作電気楽器)
赤間涼子 (piano, small objects) + 池田陽子 (viola) + 池田若菜 (flute) + チャオ・ソン Zhao Cong (mixer feedback, objects, etc.)*
赤間涼子 – for heather’s day (2018) 世界初上演
赤間涼子 – these very people (2019) 世界初上演
カール・ストーン Carl Stone (computer) + 赤い日ル女 (vocals, keyboard)
今井和雄 (electric guitar)
クラウス・ラング Klaus Lang (harmonium) + ジョニー・チャン Johnny Chang (violin) + サミュエル・ダンスコム Samuel Dunscombe (bass clarinet) + 小川道子 (clarinet)*
Filament:Sachiko M (sinewaves) + 大友良英 (turntable)
11月16日と17日の演奏時間は、それぞれ 30~40分です。* の付いたセット以外は即興演奏です。
出演順は変更の可能性があります。変更があれば、その都度、修正いたします。
司会進行 : 細田成嗣 (Week One + Week Two)