池田 若菜 | WAKANA IKEDA

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去年のことをボンヤリ考えてる

年末ギリギリまでライブがあったりでバタバタフル回転していて、年越した感が全く無いまま、、、。昨夜は新宿ピットインと同じビルにある沖縄料理店でHOSE服部さん主催の年越し忘年会。そのままケンジさんがロフトで大森さんの年越しライブでギター弾いているとのことなので、顔を出す。年越しの瞬間、焦ってロフトに移動していたのであんまりよくわかんなかった。

一年って早いなーとは例年通り思うけど、にしても去年はかなりトピックス大盛り。とても濃厚でした。今までと大きく変わった点としては、自分発信のプロジェクト(というかバンドというのか)を増やしたこと、それと今までやっていた仕事を1つ辞めてフリーランスで働くことにしたこと。

前者については、一昨年から引き続き活動していたSuidobashi Chamber Ensembleに加え、THE RATELというバンドのほか、自分の作曲した声入り室内楽曲を演奏するIkeda Wakana bandset というのをやった。かなり作曲しまくっていました。EUツアーでも自分の曲演奏して回ったりも、そういえばありました。Ikeda Wakana bandset は今年レコーディングしたいと思っていて、それと共にプロジェクト名がこのままだとダサすぎるので変えたいです。

数年ぶりに即興も、割と頻繁に演奏しました。

それぞれのプロジェクトについて、こういうのが面白いのではないかなというサウンドのバランス、バンドとしてのあり方は最初から見つけられていたわけではなくて。
自分の作曲家としてのキャリアもなかったし、そもそも「何がやりたかんだったっけ」とか「何が自分の好きなものだんだっけ」とかそういうところを見つめなおすところから始まった。それが春くらい。記録残しておけばよかったな。たくさん友人に助けられました。

 

後者の仕事の件については、地方や海外に長期でツアー出ると収入が減ってしまうのが辛くて(プラスになることもあるけど、全部ではない。。)、生活スタイル変えたいと思いはじめました。最初は仕事安定しなくてまいっていたり、逆に仕事を請け負いすぎて家で半べそかいたりしていましたが、今は安定してコツを掴んできたような気がする。空き時間に細かく仕事ができるようになったので、pcさえあればどこでも行けるようになった。

ありがたいことに音楽の仕事も去年は沢山させていただいていたので、それにも大きく助けられました!音楽以外のことに使う時間は、できるだけ減らしたい。

 

 

いろいろなトピックスがあって1つ1つ書ききれないんだけど、12月後半に京都・福岡・熊本ツアーは本当に行ってよかったと思った。各地の音楽家との出会いが、ものすごく刺激になった。じゃあ東京で何するかってことも考えさせられた。とはいえ、、、結局、好きで興味ある面白いと思っていることに尽力するだけでもある。

 

 

ここからは違う話で、そのツアー行って思った感想、、、所謂ニューチャプタージャズ/ブラックミュージックが流行して、それに影響を受けたミュージシャンや批評家が増え、つまり楽理面からアプローチする音楽家や批評も増えた。私も音大出ているし楽理からは沢山影響受けているのでこれは批判とかではないのだが、楽理分析から批評を展開するパターンのものが今は多すぎる気がする。

逆に大学生の時は、そういうものが少なかったから、そういうものを完全に求めていたけれど。(抽象的なポエム批評を欲してるとか、そういうこととは全く違います。あらゆる音楽は批評的に機能する、という前提で話をしているので、これは批評家批判とかでもないです。)

音楽にとって楽器が上手/下手とか楽理的に新しい挑戦があるかって、音楽の良さとしてのエビデンスが比較的しっかりしている。それがある意味音楽として面白いことって当たり前だと思うんです。だから私も日々練習は沢山するし、それが面白いことは認めつつ、今それ以外のところが面白いなあと思っていて、、、まだ言葉で纏まりきらないのですが、、アイディアメモ的に、ここに書き残します。走り書きですみません。

そんなことを漠然と考えながら、千葉雅也さんの「意味のない無意味」を読む。

東京に帰ってきてから各地のミュージシャンとメールを交わす。特にパニスマの吉田さんから来たメールに感銘を受けた。絶対に福岡にまた行きます。もっと面白いものを持って!